悪玉コレステロールによる動脈硬化への過程(2)
コレステロール博士
「前項の悪玉コレステロールによる動脈硬化への過程(1)では血中のコレステロール値が高いことが原因であるアテローム性動脈硬化症になる過程を説明しました。この項では、それがどのように血栓を作り心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすか考えましょう。」
アテローム性動脈硬化が進行すると
悪玉コレステロールが傷ついた血管の壁に侵入することによってアテローム性動脈硬化が生じると、動脈は十分なしなやかさを保つことができなくなり、血流が悪くなります。
そこに追い打ちを欠けるように、今度はアテロームで膨らんだ血管の壁にカルシウム沈着が引き起こされ、石灰化してしまいます。つまり、その部分がさらに弾力性が奪われ硬化し、動脈がもろくなるのです。そうすることによって、さらにコブが血流を妨げるようになります。(これが心臓の冠動脈で生じるなら「狭心症」の状態)
コブが破裂し血栓へ
高コレステロールによるアテローム性動脈硬化の末路として、かなり弾力性が失われた動脈内のコブが、ある拍子で破裂してしまいます。噴き出したアテロームと血管を修復しようとさらに集まって来た血小板で血栓が生じます。
この動脈内で生じた血栓によって、血流は寸断され、それから先の細胞には血液が行かなくなり、ある一定の期間それが続くと、細胞は壊死を起こし始めます。これが、心臓の冠動脈なら心筋梗塞であり、脳の動脈なら脳梗塞となるのです。
高コレステロール血症による生活習慣病の怖さ
以上のように、命にかかわる心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病は、長年の間、血中のコレステロールが高い状態が放置されることによって生じる動脈硬化症が原因です。したがって、コレステロールを下げたり、肥満を解消したりする努力を早いうちから行わねばなりません。

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